ノーマルPVはどうなのでしょうねw
時々、「ノーマルPVは作品じゃない」という意見を聞くことがあります。
時々、「ノーマルPVはただの素材」という意見を聞くこともあります。
ただ、やはり私はそうは思っていません。
主に心情的に、ですけどねw
始めに断っておきますが、「ノーマルPV」という名称は便宜上ニコ動で分類する為につけられているだけのもので、PVそのものは他のコラボPVやエディテッドPVと同じく、私は一つのステージの形であると勝手に思っています。
アイドルが歌い、そして踊っているのです。
PVの本質ってそこかなって思っているのですよ。
(ストーリーPVはまた別の話になってきますがw)
だから分類されるのは「概念だけ」であって、本質的には皆同じだと考えています。
なので、私にとってはノーマルPVも作品です。
しかし、ノーマルPVは作品視されていない風潮があるのも事実だとは思いますし、また、これはある程度仕方がないとは思っています。
後は何故そう思うかをグダグダ述べているので格納です。
ノーマルPVが作品視されていない風潮を仕方がない思う理由を書いてみます。
1:違いが分かりにくい
これは同じノーマルPV同士を比較した際の話です。
どのノーマルPVを見ても、衣装や会場やキャラに違いはあれど、歌われる歌と振り付けの組み合わせは当然どのPVも同じです。
またフルオートカメラで撮られたPVだと、カメラの切り替わるポイントも全く同じです。
S4Uであれば、カメラの構成すらも似たようなものになると思います。
要は視聴者側からしてみれば、曲も振り付けも知っているという事前知識があるので、どういったものが展開されるのかあらかじめ分かっている、という事になるのですよね。
コラボPVを見る時のようなドキドキ感はノーマルPVには存在しないことになる訳です。
やはり、そこが大きな問題なのかなと思います。
もちろんカメラの構成に関してはそうじゃないPVもあります。
マニュアル操作で撮られたPVは見た目も受ける印象も全然違います。
しかし!
しかしなのです。
S4UやL4Uをプレイしたことがない人や、ノーマルPVをそこまで注目して見ていない人には、フルオートのPVとマニュアル操作のPVの違いが分かりにくい、という側面を持っていることも事実なのです。
実際に「あ、れのさんのノーマルPVってフルオートじゃなかったんだ。」って言われたことがありますw
そういうものなのですよね。
なので、作品として見てもらえない事があるという事実は受け入れている訳です。
私はそれでも作品であると思っているのですけどねw
続いて、次の項目。
2:お手軽に完成してしまう
本気で最速を目指すと数分あれば完成してしまうでしょう。
それがノーマルPVです。
しかしそのPVは、S4Uで言うと衣装と会場とメンバーのチョイスのみに拘りがある状態なのだと思います。
L4Uで言えばそこに加えてパート分けや、プログラムのカメラにも拘りが現れていたと思います。
でも、もしかしたら投稿されているPVの中に、そのチョイスすらも安易なものが混じっているのかもしれませんが・・・そう考えると複雑な気持ちになりますので、考えないことにしていますw
ニコ動に投稿されているノーマルPVは全て、「この組み合わせが一番いい!」とか「この構成が一番いい!」という判断による「投稿した人得」なPVであると思いたいです。
まあ、でも楽しみ方は人それぞれなので、それが悪いと言うつもりは全くありません。
むしろ私のPVもぽちぽちカメラを切り替えてウザく見えている人も中には居ると思います。
この辺りは感じ方の問題なので、特にどうこう言うつもりは微塵もありません。
少し話は逸れました。
まあ、簡単に完成してしまうということです。
だってL4UやS4Uってそういうツールなのですから。
ただ、そのお手軽さが作品と見て貰えない理由なのだと思います。
確かにお手軽です。
更に言えばS4Uのオートカメラさんはある程度パターンが決まっているものではありますが、要点を押さえたカメラにはなっているので、余計にそのままでもよくなってきているのですよね。
しかしですね。
拘ろうと思えばまだまだ拘る余地は残っているのです。
L4UもS4Uも質は違えど、カメラをマニュアルで操作できる仕様になっているのです。
もっと良くする為の伸びしろが用意されているのです。
アイドルを他と同じカメラではなく、もっともっと自分の魅せたいように魅せることが出来るのですよ。
折角思い入れのあるアイドルが居るのなら、よりよく魅せたいですよね。
そして良くするために思考錯誤している人もいるのです。
その人達の作り上げたノーマルPVは、決して他の人と同じものにはなりません。
そこだけにしか存在しない、オリジナリティ溢れるものに仕上がっているのです。
S4Uをフルオートで眺めているだけでは、決して見ることが出来ないPVとなっているのです。
・・・これって作品じゃないでしょうか。
フルオートのノーマルPVじゃもの足りない。
・じゃあEDITEDにしよう
・じゃあカメラをマニュアルで操作しよう
という分岐が存在するだけだと思うのですよね。
どちらも「もっと良くしたい」という志は同じだと思うのです。
ノーマルPVは「素材」ではなく、素材として使いやすいだけであって、本質は作品である・・・と、個人的には思っていますw
「ノーマルPVは作品ではない」という考えの方も居られるのは分かっていますし、その考えを尊重することはあれど否定するつもりはないです。
ですが、少なくとも私にとっては、今まで撮ってきたノーマルPVは大事な作品です。
あれでも個人的に最良と思える構成で撮影し、また、オンリーワンを目指して作ってきたものですから。
という訳で、私みたいなのがどうでもいいことを喋ってきましたが、私はこう思っているってだけの話でした♪
これからも新曲はバンバン撮って行きますよっ!><
以下、蛇足。
ただ、なのです!
ここに一つ疑問が残ります。
ノーマルPVが作品ではないと考える場合、EDITEDはどうなるのかが興味の対象になってくるのですよね。
これでもし「EDITEDは間違いなく作品だ」という場合、その境目はどこになるのかが気になるのですよね。
あ、この興味は「なんでやねん!」とか「違いを提示してみろ!」みたいな考えではなく、どの要素が認識の変わるボーダーラインなのかって事に単純に興味があるだけなのです。
私は他人に自分の考えを押しつけるのが嫌いなので、単純に自分と違う考えを持っている人の意見に興味が沸くのですよね。
ただ、それだけの話なので、それを踏まえた上でこれ以降の文章を読んでくださいね♪
約束だぞー♪
まず、私の意見。
私の中でノーマルPVとEDITEDの違いは「ニコマスでの分類上の違い」のみです。
ニコマスでなければ両者は「本質的には対等」と思っています。
あえて違いを述べるとすれば、「表現の幅の自由度が違うだけ」という認識です。
表現の幅が実機の仕様に縛られているのがノーマルPV。
そこを抜けだしたのがEDITED、という結論です。
みなさんはどうでしょうか?
恐らく一番多い認識は「編集を入れたらEDITED」という回答かなって思います。
キャプったままのPVがノーマルPV。
少しでも編集を入れるとEDITED。
では、以下の場合だとどちらになりますでしょうか。
■ケース1
・編集あり
・カメラは全く動かしていない
・カット割りだけを編集
・トランジションを始めとしたエフェクトは一切しない
・実機では実現不可なカメラワーク
これはEDITEDになるのでしょうか。
この場合だと、見た目はノーマルPVとなんら変わりない映像になります。
ノーマルPVのカメラの特長を知り尽くした人だけ、「あ、ここ編集してるな!?」って分かる程度です。
■ケース2
・編集あり
・カメラは全く動かしていない
・カット割りだけを編集
・トランジションを始めとしたエフェクトは一切しない
・実機でも実現可能なカメラワーク
ケース1との違いは最後の項目のみです。
よって見た目は全くノーマルPVと同じレベルに仕上がるでしょう。
なんせ、私の「L4U」のノーマルPVの大半はこれに該当します。
該当しない作品は、「デビュー作〜主題歌」と、ブログ内だけで紹介したI Want(
ニコには投稿していません)、迷走Mindの一発撮り、そしてL4U最後のノーマルPVである「カラデイ リミB」のみです。
とはいえ、編集していると言っても「真のUP視点の差し替え」だけです。
L4UはUP視点が4種類からのランダムなので、それで望みの視点が引けなかったという理由でリトライするのが嫌になったので、「ガチで撮ったPV」と「真のUPのみのPV」を二つ用意して、後で真のUP視点のみを差し替えているのです。
よーーく見ると真のUPだけ後で挿入されたものってのは、なんとか分かる程度の違いはあるのですけど、恐らく誰も気付いていないと思います。
私も比較しないと分からないと思いますw
(ちなみにS4Uではアングルを指定できるようになっているので、無編集です)
手が加わったとはいえ、まるっきり見た目がノーマルPVであるこのケース。
これはEDITEDになるのでしょうか。
■ケース3
・編集あり
・カメラは全く動かしていない
・カット割りもなしのキャプした映像をそのまま使用
・カット割りしていないので勿論トランジションなし
・フォーカスやブラーやグロー等のエフェクトのみ使用
これはどうでしょう?
エフェクトのテンプレさえあれば、殆ど手間がかからない構成です。
■ケース4
・編集あり
・カメラは全く動かしていない
・ただ、拡大率を常に110%にしている状態
・カット割り・トランジションなし
・エフェクトなども一切なし
これはどうでしょうか?
ちょっとでかいだけですw
手間はかかりません。
■ケース5
・編集なし
・音のみ改造
・・・まあ、これはノーマルPVじゃないなって私も思いますw
2009年のまこ誕に私が投稿した迷走のMAKOMAKO-REMIXがいい例かもですw
あ、でもあれは最後に蛇足がありますが、あれがないバージョンと考えていただければ。
というか、この場合はEDITEDというより音声MADに分類されそうですよねw
とりあえず、境界線ぽい状況で思いついたのはこんな感じでしょうか。
この中でもケース1と2は、全くノーマルPVと見た目は変わりません。
この辺りがどう分類されるのか。
厳密に言えば全部EDITEDなのかもしれません。
じゃあですよ。
「ノーマルPVは作品ではなくて、EDITEDは作品だ」という考えを持っている場合、このケース1やケース2のような、見た目はノーマルPVと遜色のないEDITEDは、作品として扱うのかどうか。」ということになってきます。
って、読んでいてもう境界線が分からなくなってきてると思います。
私も分かりませんw
もしここで「動画制作にどれだけ時間をかけたのかが問題」という話を持ちだされると、また境界が分からなくなってしまいますよねw
ただ、今度はノーマルPVとMADでいい例があるので比較してみましょう。
対戦カードは「ジェバンニMAD vs きゅんっ!ヴァンパイアガール(れのP作)」です。
ジェバンニ動画は基本長回しで、早いものは2、3時間で投稿されてきます。
それに対し、私のきゅんパイアは構成練ったりカメラワークを考えたりで、二日に渡って製作しました。
実質8時間もかけたのですよ、実質8時間ですよ(MA2の真の真似)
撮影のリテイクは100回近くは行っていると思います。
この場合、「ジェバンニ動画は作品」、「私のきゅんパイアはノーマルPVだから作品じゃない」となった場合、「どれだけ時間をかけたのか?」というのは問題ではないことがわかりますよね。
んーと、なんかどんどん分からなくなってきました。
それぞれの境界線が、ですw
なのでやはり私は思うのです。
ノーマルPVもPVである以上、やっぱり作品じゃないのかなってね♪
まあ、あくまでも個人的な感想でしかないですけどねw